今日は、「重複コンテンツの活用」についてです。
ブログ運営をしている方は、重複コンテンツと聞くだけで「避けるべきこと」と思っていると思います。
実際私も先日までそうでしたし、コピペは基本的に絶対NGだと思っていました。
・・・しかしながら、集客の方法を色々見ていて、特に海外のブロガーなんかを参考にしていると、みなさんめちゃくちゃ「コピペ記事」「過去記事」を活用しまくっているんですよね。爆
それってありなの?レベルで。爆
で、ちょっと調べてみたところ・・・
「重複コンテンツ」は正しく活用すれば、めちゃくちゃ集客に使えそうだ、という結論に至りました。
恐らく「コピペコンテンツ=ルール違反」と、食わず嫌い状態で避けているブロガーの方って多いと思うので、このへんの常識を覆すためにも記事にしようと思います。(大げさ)
まず、どうして私たちのようなブロガーが「重複コンテンツ」を避けるのか、を今一度考えてみましょう。
- 複数の重複コンテンツがあったら、どれか一つしか検索結果に出ない
- 複数URLにアクセスが分散する
- あまりにも重複が多いとペナルティになる
主にはこんな理由だと思います。
確かに、SEOの観点から言えば、あまり良い形ではないですよね。
でも、これはあくまでも「SEO」の話。
一旦SEOの話を置いておいて、想像して頂きたいのですが・・・
Twitterで反応の良かったツイートを自分で再リツイートする行為。(私も時々やります)
・・・これってよく考えると「重複コンテンツ」だと思いませんか?
過去の記事(同じコンテンツ)を活用している典型的な例ですよね。
反応の取れたツイート=フォロワーにとって役に立った・響いた情報ということ。
そして、そのツイート当時よりもフォロワーが増えた状態で再度RTすることにより、新しいフォロワーはわざわざTLを遡らなくても評判の良かった過去ツイートが見れる。
重複コンテンツと言われると「NG」な気がしますが、同じコンテンツを何度も再利用して活用することには、一定の効果があるのです。
・・・だから、これをブログ記事でも活かせないか、と考えたんですよ。
SEO対策としてコピペコンテンツを活用する方法がある
ここで、同じコンテンツを再利用することついて、とても分かりやすい例文を見つけたので読んでみてください。
僕が作ったアオウミガメ(green turtle)に関するコンテンツが、僕のサイトにあるとする。
それを気に入った友人が、自分のサイトでも同じコンテンツを掲載したいと言った。僕は「もちろん、再公開してもらってまったく問題ないよ」と言い、僕のアオウミガメ記事は友人のサイトにも掲載(転載)された。
しかし、僕としてはSEO的な問題が起こるのは望んでいない。
検索結果で、友人のサイトが自分のサイトより上位に表示されるのも困る。友人のサイトの方が、優れたリンクなどのランキングシグナル(検索順位決定要因)を備えているかもしれないからだ。それに、友人のサイトが獲得するランキングクレジットやリンクまたはオーソリティシグナルはすべて、僕のサイトのものになってほしいと考える。元のコンテンツを作ったのは僕なのだから。
それができる方法がある。それがクロスドメインの「
rel="canonical"
」で、グーグルが2009年に導入したものだ。
引用:クロスドメインの「rel=”canonical”」をうまく使ってコンテンツのSEO価値を最大化するには
悪意が無い限り「重複コンテンツ自体」には、ペナルティ要素はありません。
・・・つまり言い換えると、自分のコンテンツならば(場合によっては他者のコンテンツでも)、コピペで別の媒体に流しても良い、ということです。(どの媒体にコピペで掲載しても、検索エンジンに引っかかるのは一つだけ)
その際、不本意なペナルティやアクセスの分散にならないよう、技術的な対策をしておこう、という話。
それが「rel=”canonical”」の活用です。
※実際の手順に関しては上記参考サイトを読んでください。
SEO対策をする必要のない媒体はもっと単純
canonicalリンクは、ブログのSEO対策として不本意なペナルティなどを避けるために使う方法です。
しかしながら、そんなことをわざわざしなくても、さらにカジュアルにコンテンツを再利用できるプラットフォームがある。
それが、他人のプラットフォームです。ばーん
前述のとおり、あなたが重複コンテンツを「悪」だと思っているのは、あなたのメインブログを検索エンジンで上位表示させようとしているからですよね。
でもその媒体を運営する理由が、「その媒体のユーザーからのアクセスを集めるため」だけだったら・・・?
そもそも検索エンジンで上位表示させる必要がないはずです。
①SEOを強くしたい媒体(メインブログ)
・・・検索エンジンから直接「能動的な人」を集めてくる。
②SEOで上位表示させる必要がない媒体(YouTube/SNS/note/Mediumなど)
・・・その媒体自体に既に人がいて「受け身の人」に対して自分のコンテンツを流す。
①と②の集客の方法は全く別ものです。
上位表示をさせる必要のない②の媒体では、いくらでも重複コンテンツを活用することが可能なんですよ。
自分の過去コンテンツを再利用しやすいプラットフォーム
前述した通り、Twitterでも過去ツイートの再RTは普通に行われています。
ブログ記事のURLをツイートすることになると思いますが、アクセスを安定的に流せるし、やりすぎでは?と思われない程度にタイミングを見計らいながら、定期的にやった方が良いですよね。
YouTube
私自身が取り組んでいないので詳しくはかけないんですけど(爆)、自分のブログでテキストで書いていることを動画にして流すのも効果的でしょう。
こっちは動画投稿になるので、アクセス分散を防ぐためにタイトルを変えるのは必須かな。
でもYouTubeしか見ていない層って今たくさんいると思いますので、集客の幅を広げる意味でとても効果があると思います。
Medium
今私がめちゃくちゃ注目していて、攻略中の媒体です。
アメリカではもう普通に一つの媒体として有名ですが、ブラジルでもじわじわ広がっていますね。
Mediumでは、もともと「過去記事をそのまま投稿する場合は、ここに元リンク入れてね」という機能(customize canonical link)がデフォルトで付いてるくらいに重複コンテンツの投稿は普通に行われています。
毎日たくさんの記事が更新されれば、そりゃ良記事だって埋もれまてしまいますからね。
定期的にリマインドする意味で、過去記事をリライト→再投稿しているユーザーがとても多い。
これはまさに、Twitterの過去ツイートの再リツイートと同じ感覚です。
このcanonical link機能を最初に設定していれば、例えあなたのメインブログの記事をそのままコピペして投稿しても、メインブログにペナルティは課せられることはありません。
Mediumで投稿した記事が検索エンジンに表示されないだけで、Mediumユーザーの目には留まる。
つまり、自ブログとMediumは極端な話、全く同じ内容のものを投稿しても、あなたのブログにペナルティが課せられることはありません。(そこまでするのはどうかとは思うけど)
検索エンジンから流入してくる人はあなたの元ブログにたどり着くのであって、Mediumにはたどり着かない。
一言で言うと、Mediumに投稿する記事は「SEO」を完全に捨てるんです。
でもMediumしか使っていない層には、あなたがSEOブログを運営しているだけでは、記事は届かないんですよね。
つまりこのひと手間再投稿をやることで得られる効果は、Mediumしか見ないユーザーにあなたの記事をリーチさせることが出来るという点です。
別の場所で「知名度」が上げられる。
・・・しかも加えて、Mediumは収益化のモデルが他の媒体と全く違うため、それだけで別のキャッシュポイントになりえます。(ここについては別記事で書こうと思います)
ブログ記事をnoteにコピペすることは可能?
noteにはcanonical linkの機能が無い(多分head内をユーザーが勝手に編集できる機能も無いと思う)ため、現状、メインブログ記事とnoteの記事は重複させない方が良いです。
※間違ってたらすみません・・・!今のところそのような機能は見つけられませんでした。
noteにはnoteで、ブログのカテゴリーでは書かないような記事を投稿しましょう。
アメブロやはてなブログでのコピペは?
こちらはhead内にcanonicalリンクが挿入できるのであれば理論上可能です。
検索エンジンからの流入は完全に捨てて、アメブロユーザー・はてなユーザーだけにリーチするってことですね。
メインのワードプレスで書いた記事のいくつかは、別途で運用しているアメブロユーザーにも読んでもらいたいな~みたいな時に、部分的に使う分には全く問題ないと思います。
個人的に私は、グーグルを完全に信頼しきっているわけではないので(以前G社員の接客を担当したことがあり、その時に伺った話で、今このような判断をしています。笑)、ブログの全ての記事を再投稿してコピーサイトを作ることは非推奨です。
まとめ
確かにブログ運営をするのであれば、「SEO」は大なり小なり意識する必要はあります。
ただ、それだけではもったいないんじゃないかなって思うんですよね。
検索エンジンは見ないけど、「note」なら見る。
検索エンジンは見ないけど、「Twitterやインスタ」なら見る。
検索エンジンは見ないけど、「YouTube」なら見る。
検索エンジンは見ないけど、「Medium」なら見る。(海外に多い)
こういう層って、実は思った以上に多い。
今、たくさんの媒体があるし、人は何も常に「SEO」にいるわけではないんですよね。
ここの層にリーチするためにも、媒体ごとの役目を考えながら、自分の過去コンテンツを上手に活用していけると良いなと思った次第です。
参考までに!