ブルーピリオドのあらすじ
高校生の矢口八虎(やぐち やとら)は、友達と青春を謳歌しながら大学受験のための勉強をしている。
しかし、同級生が描いた絵を見て、言いようのない情熱と魅力を感じてしまう。
現実の問題を前に、将来に不安を感じながらも、芸術への情熱を貫き、自分に自信を持とうとする八虎の成長を描くストーリー
Netflix ブルーピリオド 海外の評判/考察/感想
パブロ・ピカソが青や青緑の色を主に使っていたことから「青の時代」と呼ばれたことにちなんで、作者の山口つばさ氏が『ブルーピリオド』と命名したのが素晴らしいセンスを感じる。
このシリーズには芸術への愛が溢れており、創作過程の困難さからも逃げていない。
『生まれもった才能』という枠に収まらない限り、誰もが創造のプロセスについて考えたくないのは当然のことで、有能な芸術家になるための道のりは退屈でストレスの多いものだが、楽しくもある。

八虎のラインワークは改善が必要ではあるものの、それ以外は悪くない。
我々にとってどれほどエンターテインメントが重要なのかは我々もよく知っているのにも関わらず、クリエイターへの支援はあまり多くない。
自分も一、アニメファンとして、彼らのようなクリエイターに適切な報酬が支払われることが少ないことを知っている。
だからこそ、八虎の悩みは非常に共感できるものだった。
アニメの前半ではアーティストの自由な時間をバカにしていた矢虎だが、明らかにアーティストを羨み、自分もそうなりたいと思っている様子がうかがえた。
家計が苦しいことは重々承知の上で、より安定した職業に就くことで家計を楽にしたいと考えている八虎にとって、『芸術家になる』という決断を下すのは容易ではなかったはず。
しかし問題は、それで八虎幸せになれるのかということ。
八虎は周囲のために自分の人生を選び、本当に平穏な生活を送り続けることができるのだろうか?
自分の情熱を隠し、犠牲にした代償は、どこで出てしまうだろうか。
私自身も10代の頃は同じような立場にいたので、八虎には共感を覚えた。
でも安全な道を選んだからといって、心の面で楽になるわけではなかった。

家族の生活を楽にしたいと考えている場合、進路を決めるのは簡単なことではない。
ただ、八虎は少なくとも美術教師に悩みを打ち明けることができた。
この女性講師は非常に知的なキャラクターで、大人たちが若者に、自分の情熱を「趣味」に追いやり、堅実な職に就くことを勧めることが多いことを痛感している。
彼女は八虎の家庭の経済的な問題を知らないかもしれないが、生徒たちに「夢を追うのはいいことだ」と伝えることがどれほど意味のあることかをも知っている。
ただ一点、アニメの最初の方で八虎が、好きなことをしている由香への嫉妬を隠したいがため本人を非難したり、女性差別的な発言をしたりするのは見ていて不快だった。
結局彼は謝罪をしたが、このような行為(というか描写)は二度と出てこないことを願っている。

悲しいことに、これは全くの嘘でもないのだ。
この番組は見る人によって複雑な気持ちにさせられるような気がする。
芸術関係者がこのシリーズにどう反応するかはわからないけど、個人的な経験では、自分の仕事が好きなのに、十分な収入が得られないことに不満や苦悩を感じている友人がたくさんいるし(どうしたって家賃や学生ローン、請求書を支払わなければならないから)。
私自身のように、もし別の道を選んでいたらどうなっていただろうと想像する人もいるだろう。
それだけでなく、よく”今からでも遅くないのでは?”とも考えてしまう。
八虎のクソみたいな最初の態度は気にくわなかったが、それでも私は彼の気持ちには共感できる部分もたくさんある。
八虎のような、『夢を持ちたい』『楽観的になりたい』という気持ちや、希望に満ちた若者を応援しないわけにはいかない。
※ちなみに東京芸術大学は日本で唯一の公的芸術学校で、合格率が低いことでも知られている(笑)。
みんなもこの作品を試してみてはいかがだろうか。

私も経験者だが、自分のキャリアを選択するのは簡単ではない。
ソース:https://www.animefeminist.com/blue-period-episode-1/
海外の反応
というか、別の名前が使われていることに気付いたのですが、その部分をもう一度見るまで意味がわかりませんでした。
それでもゆかちゃんが一番かっこいいと感じました。(日本のトランスジェンダーの学生は実際にどうなのか?これはそれなりにリアルに描かれているのか?)
しかし、八虎が実際に芸術への情熱を見出したことは……何と嬉しいことでしょう。それは本音です。そしてついにアニメでのトランス描写が問題ないものになりましたね。(作家の皆さん、「まだ」を付けなくてもいいようにお願いします)。
今シーズンの代表作であることは間違いありません。
海外の反応
海外の反応
早い段階で読むのをやめてしまいそうになりましたが、そのあと彼女がトランスであることが確認され、MCからひどい扱いを受けるのを見て、八虎は思いやり(この場合はより芸術的な)を学ぶ旅に出ます。
他の視聴者のために言っておきたいのは、少なくとも原作では、矢虎は彼女と実際に関わりを持つようになり、由香もより深みを増して、シリーズの中で最も感情的なアークの一つとなっていることです。