海外在住の介護問題を解決?絆(きずな)の会と実際に契約した感想




海外在住者の介護問題は、日本に家族がいる全ての人の問題でもありますよね。

私たち夫婦も、人の意見を一切聞かずに要介護5で一人暮らしを強行し続ける、日本在住の義父に深く悩まされてきました。

当記事では、とうとう堪忍袋が切れた私が今回の帰省でこの問題について実践したことをご紹介。

介護される側が不幸になるのも良くないですけど、介護する側の方がバタバタと倒れている日本の現状は、不幸でしかありません。

介護される側の方にとっては非常に不快表現になるかもしれませんので、自己責任の元、閲覧を開始してください。

この記事が役立つ人
    • 海外在住で物理的に介護どころか生活のサポートも無理
    • 海外で子育て中なのに、義両親に時間をかけるなんて無理!!
    • 海外に住んでるし自分の時間を家族のサポートや介護問題に費やしたくない
    • 海外在住なので入院手続きなどのサポート・煩雑な書類問から逃げたい
    • 海外在住なのでお金を払っても良いので身元保証人など全て丸投げしたい
    • 海外在住だし死亡後の納骨・マンション返納までやってもらいたい
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重すぎる介護は子供にとってただの刑罰

ハッキリ言って、介護問題は深刻化すると家族全員を不幸のどん底に陥れます。

介護される側も罪悪感でいっぱいになるかもしれませんが、どう考えても不幸度が高いのは「介護する側」です。

ある日突然、自分の親に介護が必要になった。

何も悪い事をしていないのに、仕事が出来ない、自分の時間が取れない、恋愛も出来ない、気力、体力、金銭的負担。

人生の時間を、自分ではない誰かのためだけにどんどん搾取される。

なおかつそれは、自分が望んで授かった「子供の命」ではなく、成長や回復という希望がほぼほぼ無い強制労働。

しかも、収入をもらえるのではなく、搾取され続けるのです。

 

ハッキリ言って、生き地獄以外の何物でもない。

 

もちろん、介護される側だって好きで介護されているわけではないので、子供にそんなことを言われたら悲しいでしょうが、残念ながらこれが現実で真実なので、将来的に介護の負担を軽くさせるために、今知っておくべきことを知っておきましょう。




海外にいる自分の代わりに「家族」として動いてくれる団体

海外在住者にとって、もし家族が既に「施設」にいるんだったらまだ良いですよね。

常にプロが診ているんですから安心です。

でも、要介護の状態で施設を拒否して「一人暮らし」だったり…

サポートが必要な状態なのにサポートできる人いなくて、一人暮らしだったり…

この状態が海外に住んでいる家族にとって一番大変で、一番頭を悩ませる状態だと思います。

そして何より、この状態の方が一番多いのだと思います。

私の義父もまさにこの状態で、要介護5なのに施設を拒否して無理やり一人暮らしをしています。

日常的に「車を運転してもらいたい」、銀行口座を開設したい、耳が不自由なので代わりに電話をかけてもらいたい、ATMまで車いすを押してもらいたい、役所まで連れて行ってもらいたいなど。

日常的な細かなサポートをすることは、海外に住んでいる以上不可能。

もちろん、万が一何かあった時にすぐに駆け付けることだって難しい。

だからといって、義父のサポートのために、自分・未来ある子供や家族を犠牲にして日本に帰国することは、断固拒否。

絶対にありえない。

だから私たちは、自分達の代わりに日本で「家族」になってもらえる「第三者」が欲しかったんですよね。

それが可能なのが「絆の会」というNPO団体。

こちらは介護士でもナースでも医師でもありません。

「あなたの代わりに家族の役割を担ってくれる人達」です。




絆の会で何かできるのか

きずなの会の主な使命は「家族の代わりになること」。

  • 入院手続きの際の「身元保証人」の請負
  • 緊急で入院が必要になったさい最初に駆け付けて手続きをする
  • 退院手続き
  • 施設の下見やケアマネとの連携
  • 各種事務手続き
  • 生活のサポート(どこに連れてけ、何を買って来いetc)
  • 死亡後の納骨
  • マンション契約であれば家の掃除(業者に委託)
  • 遠方にいる家族との連絡
  • 鍵の返還

これらのことを「家族の代わり」にしてくれます。

一点注意点として、あくまでもこれらの「足」として動くので、実際にかかった入院費や、納骨にかかる金額、マンションの掃除を業者に依頼する場合の金額などは、あくまでも契約者本人が支払い(後ほど本人の銀行口座から引き落とされる)をします。

「マンパワーとして自分の代わりに家族として動いてくれる人」として認識してもらえたらと。

契約者(サポートが必要な人)一人に対し、絆の会のサポート役の方一人がつき、私たちのような遠方にいる家族と適宜連絡を取ってくれます。

何らかの形でバラバラに離れている家族と家族の間に入り、繋いでくれる存在ということで「絆の会」と言う名前だそうです。

絆の会の契約条件は?

申し込みの条件は「サポートを必要とする本人が契約できる健康状態であること」。

認知症の方は契約が出来ません。

いくら家族が望んでいても、本人がサポートを望んでいなければ契約は出来ません。

あくまでも、本人と絆の会との契約になります。

なので、サポートを依頼したい家族は、本人を説得する必要があります。

絆の会を選んだ理由

ネット上にはたくさんの選択肢がある中、そのほとんどが詐欺集団にみえました。

しかし唯一、こちらの会は医師やケアマネ、多くの行政サービスから口を揃えて同じ名前が挙がったんですよね。

それが選んだきっかけです。




絆の会の入会金

契約には190万円がかかりました。

その内約は細かく設定されていて、契約前にパンフレットで確認させてもらえます。

簡単に説明してしまうと、先払いで支払った190万円の中に上記の代行サービス代が含まれており、プリペイド式で使った分だけ絆の会に適宜引き落としがされる、というシステムです。
※専用の銀行口座を開設(または既存の口座)し、絆の会に預ける必要があります。

なので、190万円を使う前に本人が他界した際は、残った金額は相続人に全て返金されます。

なお、その金銭管理は全て専属の「弁護士」が行います。

一つポイントとして書いておくと、契約者の担当の方が生活サポートをするために、事務所から出てサポートに向かった場合、時給1000円(2020年2月現在)がかかります。

それは先払いしていた190万円の中の「生活サポート」というものに含まれていて、ここの内訳が190万円のうち20万円だそう。(つまりマンパワーを要する生活サポートの予算は20万円ということですね)

契約者の担当者がサポートとして働いた時間分だけ、都度弁護士の管理下の元、預けてある銀行引き落としで支払われます。

その履歴は、毎月、絆の会からメールにて私たち家族のもとに送られてきます。

NPO団体でさらに金銭管理には弁護士が介入しているので、不正はほとんどないとは思いますが、私は基本こういう団体を「信じすぎることはしない」ので、最初の時点でいくら銀行口座に入っていたのか、収支のバランスは正しいのか、というのは毎月きちんと確認するようにしています。

190万のうち、生活サポートの予算が20万円?とちょっとびっくりしたのですが、契約担当の方からは「今まで絆の会を運営してきたなかで、この20万円を超えたことは無い」とは言われました。爆

ただ、個人的にはこの辺はセールストークだと思っているので半分信じて半分疑ってはいますね。爆

それでも手のかかる煩雑でストレスフルなサポートの部分を外注できるのは、海外在住者にとって精神的にも肉体的にも金銭的にも非常に良いと思います。

サポートする人も「無料の奉仕」を強いられているわけではないので、家族側に罪悪感も無く。。。

私たちも「無報酬で時間とお金と労力を搾取」されているわけではないので、絶望感や不満はたまらないですね。




絆の会の評判

これは契約者によってバラバラです。

特に「生活のサポート」がかかっただけで入院なども少なく、基本は一人暮らしのまま契約者が亡くなった家族からは、非常に良い評判が多いです。爆

私も今のところ190万円(しかも使わなかった分は全額返金)でここまでやってもらえるのはとても安いと思います。

ただ、後々介護施設に入ることになり、その介護施設内で虐待に遭ったという事例は少なからず起きていますね。。。

しかしながら、そもそも「施設内での出来事」は、絆の会の管轄外です。

施設が悪質なのは施設が悪いので、絆の会自体は訴えることができません。

というか、実際絆の会が悪いわけでもないので。。。

なので施設入居の方向性になるのであれば「介護施設を決める」という重要な決定は家族がきちんと下見をして、信頼できるところを一緒に探した方が良いでしょう。

その場合、私たちも一時帰省しようと思っています。

全てを丸投げしたいところですが、さすがにここだけはケアマネと絆の会の担当者だけに任せてはいけないかなーと。

参考にするのは良いと思いますが、彼ら彼女らが下手をこいて(あるいは故意に)、酷い施設に入居手続きをしてしまうかもしれないし。




海外在住者は出来るだけお金で解決するのがおすすめ

海外在住者は、離れた場所に住む家族のサポートについて、ある程度割り切った考えをしなくてはいけないと思います。

物理的に難しいですし、国外に守る家族がいるのであればなおさら。

介護やサポートのために一人で日本に帰省するという手もあるのかもしれませんが、私は身体的にも精神的にも金銭的にも負担が大きすぎるので、申し訳ないですが、自分達の幸せな生活を壊すような選択はしたくないのと、それを避けるためにもお金で解決できることはどんどん解決する、という気持ちで今から構えるようにしています。爆

まぁ、薄情と言われてしまいそうですが…

 

薄情と言ってくる人って結局、自分を助けてくれるわけでもサポートしてくれわけでもない。

 

な~~~~~んの役にも立たない人達なので^^
※自分の人生の不満を人を批判することで解消しているだけです。

 

自分が幸せになれる選択をしてくのが大事だと思います!




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