ブラジル人夫もドはまりする日本の名作「深夜食堂」を勝手に夫婦で語るシリーズ第三弾!
前回までの記事は以下で!
ブラジルNetflix深夜食堂シーズン2!第1話「チキンライス」ブラジル人夫との感想 ブラジルNetflix深夜食堂シーズン2!第2話「ささみチーズかつ」ブラジル人夫との感想
今回はNetflix深夜食堂シーズン2、第3話の「小梅のおにぎり」について語りました。
注意
ネタバレには考慮していないので、鑑賞がまだの方は閲覧を控えてください。
Netflix深夜食堂シーズン2「小梅のおにぎり」あらすじ
田舎から教え子であるマリリンを一目見ようと上京した梅干しじじい、通称「梅じい」。
高校時代からずっと人格者だった彼と久しぶりの再会を果たしたマリリンは、その日楽しく昔話に花を咲かせる。
翌日、梅じいを地元行きのバス停まで送り届けたマリリンだったが、なんとその日の夜、地元に帰ったはずの梅じいが、めしやに現れてしまった。
どうやら、梅じいは、高齢でアルツハイマーを患っているようだ・・・
常時脱線!深夜食堂2「小梅のおにぎり」イリウダ夫婦の感想
夫
え、まってまって。日本って学生時代の先生に大人になってから訪ねるとかあるの?
うーん…すごく慕われてたとかならあるかもしれないけど、あまりないとは思うよ。
イリウダ
夫
でもありえなくはないの??
まぁ、そういう話を聞いても「フーン、いい先生だったんだね」と思うくらいで、びっくりはしないかも
イリウダ
夫
えぇぇぇえええええええ!!ブラジルではありえないわー。
なんで?
イリウダ
夫
いや、先生ってただの社会人だし、別に親しむ相手じゃないから。
でも学生にとって、最初に接するのって親と先生じゃん?今の若者はわからないけど、親とか先生の言っていることが世界の全てだったりもするから、やっぱ先生が人格者だとずーーーーっと信頼できる人として記憶に残ると思うんだよね。
イリウダ
夫
えー、でも老人ホームにまで訪ねるの?
いや、日本でもそこまでする人は珍しいって。
イリウダ
夫
ブラジルでは先生の記憶が残ってることも少ないし、ブラジルでは教師になろうって人も今ほとんどいないんだよね。
それは日本も同じだよ、日本の教師なんて労働環境が劣悪だし。
イリウダ
夫
そういえばこの前、教師同士のいじめ問題がどうたらこうたらって言ってなかった?
そうそう。教師間にいじめがあって、陰湿ないじめを受けていた若い先生が辞めちゃったの。人を教育する立場の人間がいじめをやってんの、日本では。
イリウダ
夫
日本の虐めって本当に酷いよね。
そう言えばブラジルでは虐めってなかなか聞かないね。
イリウダ
夫
うん、いじめが深刻化する前に必ず助けてくれる人がいるし、そもそも虐めがエスカレートすることなんてほとんどないんだよね、なんでだろう。
やっぱ多様性に寛容だから?日本は島国だし、同調圧力が強すぎるのも原因だとは思う。
イリウダ
夫
それはあるだろうねー。ブラジルはもう異文化がそこら中にあるし、「異文化」であることがデフォルトだから。
それにしても、教師間の虐めなんて許されることじゃないけどね。表に出てきてないだけで、日本はいじめ大国だよ。
イリウダ
夫
子育てに不安になることはあるよね、ブラジルで感じる不安とは全然構造が違う。
うん、日本では優秀であればあるほど足を引っ張る人がいるから。とにかくいい意味でも悪い意味でも、目立っちゃダメなの。
イリウダ
夫
そりゃ、優秀な日本人は海外に逃げたくもなるよね。
そりゃなるよ。みんなカナダとかアメリカに行っちゃう印象(笑)国籍さえも変えちゃう。悲しいことだよね。
イリウダ
夫
ブラジルでさえもギフテッド制度(飛び級)があるのに。
日本はみんな同じじが基準だし。公立は特にそう。お金が無いと私立なんて無理だし、たとえ優秀な子供でも親の収入が低ければ嫌でも周りの子供のレベルに無理やり合わされる。
イリウダ
夫
おかしいよね、本当。
社会人になってもそう。優秀な人がいるとその人ばかりが得をしてしまうから、優秀でない人が団結して優秀な人間を潰すの。そういう国というか、そういう文化なんだと思う。
イリウダ
夫
こわい。
うん、上から目線で気にくわない、とか、他人を見下しているように感じる、とか、色々言い訳をしてね、みんなで虐め倒すんだよ。
イリウダ
夫
そりゃ頭が良くて周りがアホだったら、上から目線にもなるよね。その人のスキルを使い倒そうとは思わないんだ。
うん、優秀な人間を活かそうではなくて、足を引っ張って潰そう、なの。年功序列だからさ、基本的な考え方が。
イリウダ
夫
うーん、弱者には良いのかもしれないけど、発展はしないかもね。
そう思うよ。国を発展させられるような優秀層は、自国の圧迫に耐えられず、自ら日本国籍を捨ててしまうから。
イリウダ
優秀な人材を大切にしてくれる諸外国に流れるのなんて当たり前だよ。
イリウダ
夫
サムスンの日本技術流出もそうだよね。
そうそう、彼は日本の技術を韓国に売ったクズ!って言われてるけどさ、サムスンがやったのは経営陣として正しい判断だったよ、優秀な人材のスキルを高値で買ったんだから。
イリウダ
夫
そうだよね。
自分の技術を正当に評価してくれるのであれば、それが韓国であれなんであれ、そっちにいくのは仕方ないよ、守るべき家族のいる人だったし。愛国心を保たせるほど日本は彼を尊重していなかった。
イリウダ
夫
うんうん。
流出させたくなきゃ優秀な技術者に相応の待遇をすればよかっただけ、日本は失うべくして彼を失ったの。
イリウダ
夫
日本は大丈夫なのかな・・・
言ってもブラジルも他国心配してる場合ではないけどね(笑)
イリウダ
夫
まぁね(笑)
・・・て言うか話戻すけど、マリリンの時代って、教師が人格者だったこともきっと多いんじゃないかな。
イリウダ
親も教師のことを尊敬していたし、多少子供が殴られたとしても、大体の場合子供が悪いから親も文句言わなかったし。
イリウダ
夫
今は子供の両親の方が学歴が高いこともあるから、教師のことをそもそも親が尊敬していない部分はあるよね。モンスターペアレントとか(笑)
うん、大人になっても当時の教師のことを覚えていて、ずっと慕ってくれるって奇跡に近いよ、そんな時代もあったんだね~。
イリウダ
夫
まぁ、昔と比べても仕方ないしね(笑)
これからもお互い、両親業、頑張ろう!!
これからもお互い、両親業、頑張ろう!!
おう!
イリウダ