海外在住の日本人の話を聞くと、たくさんの人からこんな声を聞きませんか?
・・・と言います。
ですが私は実際、そうではないと思うんですよね。
※もちろん、パートナーの性格なども関わってくる点なので一概には言えませんが・・・
もちろん、海外での暮らしは『単純に慣れない』ですので、ラクではないです。
でも、大変なのって、絶対に外国人としてそこにいる自分だけじゃないはずなんですよね・・・
自国で外国人パートナーのフォローをする方も、相当大変ですよ。
つまり、われわれ夫婦の場合、仕事も辞めなくて済んで、言語の壁も無い、生活になんの不便も無い夫の方も、私と同じくらい『大変だ』ということ。
ここ、知ってる知らないで、結婚生活に多分影響があると思うので、国際結婚されている方はぜひ読んでいただきたいです。
『海外に住むこと』も『自国で外国人パートナーのフォローをする事』も大変
私はポルトガル語を完璧に話すことがまだできないので、相手の言っていることを完璧に理解する必要がある用事、例えば、病院、書類関係の事務、娘のプリスクールからの呼び出し、子供の予防接種、緊急病院対応・その他必要な外出は、全て家族全員で行動。
妊婦時の定期検診や、産婦人科など、私がブラジルに移住してきてから、私の用事にも、全て夫は、会社を休むか・早退するか・遅く出勤するか、で、同伴をしてくれています。
これね、たまに『一人になりたい・・・』とか罰当たりなこと思っちゃうこともあるんですが・・・
普通に考えて、夫がもしブラジル人女性と結婚していたら、全く必要のなかった手間ですよね?
※子供の定期検診はパパも参加するのがブラジルでは主流です
彼がなんでも同伴してくれているのは、私が完璧にポルトガル語を話せないから、なんですから。
最近は一人でも会話ができるようになってきたので、まぁ一人でも大丈夫と言えば大丈夫なんですけどね。
夫
と言って、必ず付いてきてくれます。
自分以外のことで(子供の事ならまだしも)妻の検診にも付いてくるのはかなりの労力ですし、言い換えると、私が夫の時間を奪っているということ。
だからこういう点で、
と思ってはいけないと思うんです。
・・・というか、ここは本当に感謝してるので、意識してなくても感謝の言葉は伝えていますね。
仮に自分が日本にいて、日本語の離せない夫の用事に、仕事しながら毎回毎回いちいち同伴するって、考えるだけでもしんどい。(笑)
てか無理。
ばーん
それをやってくれるのは本当にありがたいことですし、全然当たり前なことじゃないです。
パートナーへの『依存』が国際結婚カップルをダメにする
これは持論ですが、国際結婚カップルに離婚が多い一番の原因は、『コミュニケーション』と言われていますが、私は『コミュニケーション』と言うよりかは、『パートナーへの依存』が原因なのでは?と思ってます。
相手の国に出向いた側の『外国人』は(私達夫婦の場合は『私』です)、外国で暮らすだけでそもそも負担ではありますが、そのフォローをするパートナーにも、異常な負担をかけている事を、自分が辛いあまりに忘れてしまうっていうのは本当に多いと思うんですよね。
この考え方が、国際結婚カップル特有の、離婚の大きな原因の一つになってると思います。
私も一度、自分ひとりじゃ何もできないことに対して絶望して、軽い鬱になったことがありますが、『自分ひとりじゃ何もできないからパートナーに依存し続ける』がデフォルトになってしまうと、両者ともに、精神的に辛くなってしまうんですよね。
自分が犠牲になったという考えは不幸にしかならない
自分が母国を離れたという、自分だけが犠牲になった感。
自分だけがキャリアを捨てた。
自分だけ家族にも友達にも会いにくくなった。
自分だけ子供を家族に見せるために飛行機に乗らなきゃいけない・・・
自分だけが何もかも失った・・・!!
結婚なんてしなければ・・・!
・・・っていう思考回路は、家族みんなを不幸にしてしまうと思います。
そもそもそれってパートナーの責任じゃないですし。
日本で無理やり専業主婦をさせられてた一昔前の女性ならそう思っても仕方ないですが、今は選択できます。
海外在住だって、本人が選んだはずですからね。
自分が外国人パートナーとして日本を離れた方々は、できるだけ早くその国で『自立』出来るようになった方が良いです。
海外で自立するには『語学力』より『度胸』の方がよっぽど重要
海外でさっさと自立するためには、まずは『語学』だと思われがちですが・・・
私は全っっ然そう思いませんよ。(笑)
正直、語学は日常生活に必要なコミュニケーションが取れれば問題ないです。
旅行で使うレベルのものでOK!!
ネイティブレベルでしゃべれなきゃダメだ!って、完璧主義者の日本人は思いがちなんですが・・・
私はまぁまぁポルトガル語話せないですけど(笑)、それでも現地人の友達は結構いますし、ヨガ行ったりダウンタウンに一緒に出かけたりしますし、子供の学校のお友達に誘われて、親子でお誕生日パーティーとかにも行きますし、ホームパーティーもよくします。
あと、困ったときはマンションの清掃のおばちゃんにジェスチャーで助けを求めたりしてますね。
全然会話聞き取れてないけど(笑)、井戸端会議にも一応参加します。(特に負担には思いません)
ペラペラじゃなくても、別に生活に支障ないので、変にストレス溜めるほど語学習得に躍起にならなくてもいいやって個人的には思ってます。
だって私、外国人だし☆
※娘の教育は別ですけど
それよりも・・・
- 現地人が絶対的に嫌がる『スラング』『ジェスチャー』『発言』『考え方』などを調べる。
- 一人でタクシー呼べる・乗れる。
- 救急車呼べる・乗れる。
- スーパーで買いたいものを聞ける。
- 大きいスイカを『半分だけ欲しい』と伝えられる。
- 買いたいお肉の部位を説明できる。
- 野菜の選びかたを聞ける。
- 市場で値段交渉できる。
- 病院の予約が取れる。
- サロンで希望する髪型やネイルを説明できる。
- スモールトークを怖がらない。
- 一人で外出することに抵抗がなくなる。
こういう部分の方が、海外在住にはよっぽど重要なので、『語学の壁』にとらわれない方が良いですね。本当に。
上記ぐらいの事だったら、ちょっとの語彙力と『度胸』で、早くて1日でできるようになりますから。
ただ、新しいことするには確かに勇気がいりますよね。
だから結局、海外在住は『度胸が全て』だと思うんですよ。ばーん
でも、その ”ちょっとした怖さ” さえ取り払ってしまえば、案外『外国人』として異国で生きるのは簡単です。(笑)
見た目『日本人』であれば、海渡って外歩けば誰だって『外国人だー』って思うんですから、別に完璧な現地語なんて誰も期待してませんし、できなくていいです(笑)
それよりもフレンドリーにニコニコしてれば、大体現地人って助けてくれますので。
自分の気持ちはちゃんと話す・議論になっても逃げない
夫はじっくり話しあうタイプ、私は結構話し合いから逃げるタイプなので(笑)、喧嘩した時や議論になるときは、意識して会話をするようにしています。
よく言われていることですが、察する文化は日本人特有のものなので、黙ってても相手は気が付きません。
お互い感情的になることもありますが、やはり、相手の目を見て自分の意見を言うことは、国際結婚において絶対に欠かせないかと。※これ、多分日本人同士の結婚でも同じだと思うんですけどね・・・
ただし!
察することも『愛情』だと考える人もいますので、この辺はパートナーがどこに一番愛情を感じるのか、お互いが分かっていたほうが良いと思います。
私たち夫婦は、そのために心理テストを一緒に受けました。爆
その詳細は以下の記事で書いてますので参考にしてください^^
お金の管理は事前にどうするか決める
ブラジルでは夫婦のどちらかがお金の管理をする、という風習がありません。
多分、日本のお小遣い制って、世界でも珍しいんじゃないかな・・・?
いずれにしろ、それでうまくいけば別に問題無いのですが、お金の問題って上手くいかないと大変ですし、後々トラブルの原因にもなりますよね。
実は我が家は、お互いがお互いで収入があったので、以前までは別になにも考えずに暮らしていました(笑)
が、子供が生れてから、『ちゃんとしよう』ということで、家族会議。
そして現在、私達夫婦は、基本的に日本円は私が、ブラジルレアルは夫が管理すること、夫のクレジットカードは、私と夫のスマホに専用のバンクアプリを入れ、カードを使う度に、両者がその明細をスマホで確認できるようにする、という方法をとっています。
※私の日本のクレジットカードは、ブラジルにいる間はほとんど使用しないので無視。
※日本帰省で滞在中は、基本全ての支払いは私のクレジットカードで行います。
月末にアプリが自動でバランスシートを作成してくれるので、その表を見ながら、家庭のお金の流れ方を分析し、翌月の目標を決めるのは、私の方が夫よりも得意なので、それは私が担当しています。
このやり方にしてから、我が家では毎月20~25万円ほどの貯蓄ができるようになりました。
もともとあまり物欲のない夫婦であること、お金のかかる趣味が無い事(笑)、家事の効率化、立地条件に少し投資をして車を所持しない方針にしたことで、一気にお金が貯まるようになりました。
外国人夫は日本人よりもイクメン・優れている、は幻想
私はCA時代から常々思ってたんですけど・・・
男性も女性も、世界中、大体同じような感じです。(笑)
まぁ正直、『男女差別』ってところでは、『パパ活』『電車内に普通に掲載されているわいせつな広告』『女性側が幼児に見えるピンクアニメ』『キャバクラでのビジネス商談』が普通に存在する以上、ここは世界中からバッシングを受けても仕方ないかな・・・?とは思いますけど。
※これが女性差別って認識じゃない人もいまだに日本には多いですしね。
でも、それ以外の部分では、男女ともに変わらないと思うんですよ。
日本の男性がF1で盛り上がってるところ、ブラジル男性も同じレース見てたりしますし、海外でも女性は大体、夫の悪口言ってますし(笑)、西洋人だからイクメンってのも幻想で、人によって全然違いますし、何なら私の弟(日本人)なんて、『母親なの?』ってレベルで赤ちゃんのお世話できますよ(子供いないけど)。
日頃の思いやりや感謝の気持ちは、日本人同士の結婚生活でも意識しなくてはいけないことですし、あまり変わらないと思います。
なので、外国人パートナーだから、ってことで強烈に意識することなんて別に無くて、他人が一緒に生活するうえで、絶対に意識するべきこと、みたいな感覚で生活するのが一番バランス取れるじゃないかなと。
ただ、実際には海外在住は日本在住よりも負担が掛かる部分は必ずあるので、そこでどういう心構えでいるか、どういう思いやりをお互い持つか、って点は、注意しなくちゃいけないのかもしれませんね。
結婚4年なので偉そうなことは言えません(笑)
とは言え、私たち夫婦は、結婚歴まもなく4年コンプリートってだけで、全然長くないので、偉そうなことは言えません。(笑)
あくまでも上のことを意識しながら生活してますってことです・・・
とりあえず現時点では、まぁまぁうまくいってるんじゃないかな?と私は思っているんですが。。。
夫が本音で何を考えているかは詳しく知りません・・・
が、特に結婚当初とあまり関係は変わっていないです・・・・・・と思います。
いや、子育てで喧嘩は増えた・・・?
でも、もともとちょくちょく喧嘩はしてたしな・・・
いずれにしろ、『夫婦関係の悩み』とかは、自分と同じ境遇の人を参考にした方が良いですよね。
よく夫婦円満の秘訣!とか、特集組まれてますが、あれ、本当に参考にならない記事多い。(笑)
ああいうのは最低でも『結婚25年以上で仲良しの夫婦限定』で書いてもらいたいです。爆
あと、子持ち夫婦にとって、子供なし夫婦の『円満秘訣』もわりと意味が無い。
※どっちがいいとかの話ではありません。同じ夫婦でも環境が違い過ぎるので比較は不可能ってことです。
正直、カップル時代と結婚して二人だけの期間って大して変わらないですし・・・
生活がマジで激変するのは『子供』の存在からですからね。。。爆
・・・なので、やっぱ参考にする人はきちんと選別したほうが良いですよね。
私もそこは意識してます。
できるだけ環境が似た人の有益な情報をインプットすると、パートナーとの関係が今よりももっと良くなるかもしれません^^
我々夫婦も、ずっと仲良し夫婦でいられるよう努力していきたいと思います。