私たち夫婦は、もともと『映画好き』ということで知り合いました。(笑)
ブラジルに来てからも毎週1本は映画を見るのですが、1年前くらいから我が家で定期的に『邦画上映会』のホームパーティを開いています。
・・・正確に言うと、ホームパーティの準備が面倒だから『映画上映』しているだけなんですが(笑)
旦那の友人や、私の語学学校の友人が集まるので、さまざまな国籍の方々が日本の映画を観るわけですが、案外、ハリウッド映画よりも好き!と言ってくれる方が多いので、今回、外国人に評判の良かった映画をまとめてみました。
※あくまでも我が家に来た友人の評価でしかないので、正確なデータではありません。その辺は悪しからず・・・
おくりびと
いやぁ…もっくんのイケメン具合が鳥肌ものです(笑)
旦那はこの映画を観たときに、隣で私以上に号泣していてびっくりしました。
海外では『納棺師』という職業自体が新鮮なので、映画を観終わった友人達は、『新しい世界を観れた!』と大興奮していました。
舟を編む
ブラジル人とは真逆な性格の主人公。
それでなくとも海外の人から見たら『異常』に映ります。
が、そんな彼が出す結果は素晴らしく、コツコツと一生懸命に仕事に励む、ひたむきな日本人らしさが表現されていて、ゆっくりと穏やかな、温かい気持ちになれる映画でした。
誰も知らない
この話は事実に基づいて作られている、というところが衝撃的で、友人たちも半ばパニくっていました(笑)。
ブラジルは特に、『人権』には非常にナイーブなところがあって、これを見た旦那は『日本人って結構エグいんだね。。。』と漏らしていましたね(笑)。
いや、こんな母親と普通のまじめにやっている日本人ママを一緒にしないでくれよ!
と思いましたが、昨今の日本の『子育てのしづらさ』は、こんな環境をも生みやすく、案外危うい国なのかなとも感じてしまったというのは秘密・・・
鉄道員(ぽっぽや)
なんでこんなにいい味出すんでしょうね。高倉健さんって。
制服姿がイケメンすぎて…萌え・・・・・・
旦那を含め、海外の友人達には全く理解できない『仕事一筋価値観』。
この映画はそんな『古き日本人男児』をこれでもか、と言うほど表現していて、途中イライラしている友人もいましたが、最後救いのあるラストにみんな涙していました(笑)。
ラブレター
ロマンス系は個人的に好きではないのですが、これは例外。
別格にキュートだと思います。
ストーリー構成もとてもユニークだし、なかなかこんな良作ロマンス映画には出会えないと思います。
中山美穂さんが一人二役で出演されているのですが、良いも悪いもやっぱりみぽりん(笑)
豊悦は相変わらずセクシーです。(笑)
そして父になる
これは現代の忙しすぎるパパにぜひ観てもらいたい映画。
パパが『親』として成長していく姿は涙腺崩壊間違いなしです。
子役の男の子の可愛さが破壊力高いです。爆
ワンダフルライフ
この発想はなかった!!と思わされた映画です。
ここから今流行っている漫画の『死役所』とか、『カラフル』とかが生まれたのかな?っていうくらい、『生と死』をテーマにした影響のある作品だと私は個人的に思っています。
日本国内よりも海外での評価が高く、我が家でもこの映画を上映した時は、友人が感動しまくっていました。
ハリウッド映画化も決まっているようですよ!
生きる
なんだろう、、、日本人らしい『変革』を嫌う国民性の悪いところが濃く反映されている、役所という職場で、末期のガンを患った職員が『生きた証』を残す映画です。
作中に出てくる『ハッピーバースデー』の歌は、まるで主人公が『第二の人生』を歩みだす序章のような展開で、観ていて鳥肌が立ちました。
黒澤明監督はやっぱりすごいです。
トニー滝谷
村上春樹氏は有名ですが、この作品を知っている日本人ってなかなかいないのでは?
なんだろう…悲しい映画ではあるのですが、観た後はなんだか心が軽くなっているような…そんな映画です。
永い言い訳
本当、ダメダメぶりが見事すぎて…
いかに自分が浅はかで自己中でバカな男だったか、妻を亡くして、かなりの時間をかけて、ようやくそれが大事なものだったんだと気が付き始める。
そして一人の人間として少しだけ成長し始める、『筋金入りのダメ男』が、なぜか愛おしくなってしまうような作品でした(笑)
海街ダイアリー
異母兄弟が一緒に暮らしていくという物語なのですが、姉妹全員の顔面偏差値が高すぎて、『父親』の顔が気になって仕方がありません(笑)
ストーリー構成は非常にシンプルですが、それぞれの姉妹が選ぶ生き方が後味のいい作品でした。
ストレスなく見ることができます。
あなたへ
亡き妻への想いを胸に、旅に出かける夫。
夫婦のあり方を考えさせられる作品でした。
この価値観は海外では理解することが難しいので、こういう『THE日本男子』の出てくる映画は非常に新鮮がられます。
外国人女性には少々イラっとさせることもありますのでそこだけ注意。(笑)
東京ソナタ
一度レールを外れた日本人の末路が怖すぎて、目を向けられません。
この映画を観た友人は全員、ブラジルで働いていて良かったと思う!!と心からコメントします(笑)
ただ、この作品はラストに多少光があるので、まだ心折れずに見ることができますね。
かもめ食堂
ゆっくりと時間が過ぎていき、安心して観ていられる映画です。
これ見ると北欧行きたくなりますね、無性に。(笑)
で、私実際行ってきましたからね!爆
映画の影響ってすごいな~^^
告白
同時に、日本の学生の闇みたいな部分が観れて新鮮だったと言われましたね。
日本はどうして自殺が多いのかわかった気がすると言われた時は、なんとも言えない気持ちになりました。
ブラジルって、日本よりも国民の感じる『幸福度』ってとても高くて、自殺やいじめがかなり少ないんですね。
そりゃ日本に比べればテクノロジーとかは進んでませんが、決して発展途上国ではありません。
日本と同じような生活水準にすると、日本よりもお金はかかりますが、普通にできます。
私が観ている限りでは、ブラジル人の幸福度って、『何も持たないからこその幸福』ではなく、単純に国民の心が広いんだと思います。
すごく余裕がありますね。みんな。
まぁもちろん、日本人ほど働いていなくて、時間の余裕があるっているのは大きいですけどね(笑)
本当、働かないんで・・・爆
そんな彼らからしたら、この映画の内容は『異次元』だそう(笑)
ちなみに。
アメリカ人の友人は、もしかしたらアメリカには似たような問題があるかもしれない。。。とつぶやいていました(笑)
鍵泥棒のメソッド
ストーリー自体はそこまで難しくないのですが、俳優陣の力なのか、常にわくわくした気持ちで観られます。
観たことない方はぜひチェックしてみてください^^
香川氏の安定感と言ったらもう・・・(笑)
広末涼子が可愛いい^^。
キサラギ
彼は何の役やっても素晴らしいですよね~^^
実は今、最もホットな俳優さんなのでは!?
突然謎の死を遂げた、マイナーアイドルの一周忌に集まったファンの男たち。
それぞれの男たちが抱える秘密とは!?
海外で『日本のアイドル』を披露すると、爆笑されるかドン引きされるかどっちかなのですが、この映画は『爆笑側』でした(笑)
フィッシュストーリー
カラフル
若者の自殺って、本当、特に南米なんかでは衝撃的なことなんですね。
南米の国民性って、どちらかと言うと、何かやられたら反射的にやり返すと言いますか…
いい方は悪いですけど、日本人に比べてアグレッシブな一面ってあります。
犯罪もほとんどが暴力的です。
でもその代わり、日本人のような陰険さって無くて、集団で寄ってたかって一人を虐めるってことはあまり起きないそうです。
弱い者いじめも非常に少ない。
この考え方の違いがはっきり分かる物語って、やっぱり『新しい世界を観た』という感想につながるようですよ。
この映画は『再生』とか『成長』とか、そういう希望のある方に進んでいくので、『闇』を観ているのに、ネガティブな気分にならないのが良いところですよね^^
時をかける少女
我が家ではもう3回以上上映してますね~。
日本人も好きな人多いですもんね^^
設定が新しいですし、絵がきれい。
『アニメ』=『オタク』のイメージをぶっ壊すにはもってこいだと思います。
この世界の片隅に
この感想は、世界共通のようです。
この物語を通して、第二次世界大戦の日本に対しての見方は大きく変わった、という友人がかなりいました。
このアニメ、もっと世界中で広めてほしいですよ!本当。
君の名は
私はあまりにも全てが綺麗すぎて『う~ん・・・』というのが正直な感想だったのですが爆、人気が出るのはすごく分かります。
それは海外でも同じで、みんな興奮気味に絶賛していましたね^^
私、ブラジルの小さいコミュニティの中でしかありませんが、世界に『アニメ』は『オタク』が見るものという概念をひっくり返すのに貢献していると思います。ばーん
まとめ
日本人が良いと思う映画は、外国人からしても『良い!』と思われるようです。爆
当たり前のことなのかもしれませんが、結構感動しました。
個人的には『ワンダフルライフ』『ラブレター』『生きる』が好きで、何度も観ている映画なのですが、私の日本人の友人には知らない子が多かったので、結構うれしかったですね~^^
ぜひ機会があったら観てみてください^^